Vol.112
2020.12.25
住宅ポイント制度ってなに?仕組みや創設背景とは vol.1
新しい住宅ポイントとして創設が公表された「グリーン住宅ポイント」。制度の導入は、次世代住宅ポイントに続き今回で5回目となります。では、住宅ポイント制度とはどういう制度なのでしょうか?今回は基本的な制度の仕組みと、グリーン住宅ポイントが創設された背景についてご紹介します。
住宅ポイント制度ってなに?
住宅ポイント制度は、平成21年12月に創設された「住宅エコポイント」から始まりました。基本的には省エネ性能に優れた新築やリフォームに対して住宅版のエコポイントが発行される制度で、ポイントは事務局で承認された商品と交換することができます。制度によってポイントが発行される条件は異なり、また、ポイントの使い道も異なります。過去の制度では、ポイントを商品券と交換したり、環境寄附に使用できる制度もありました。
グリーン住宅ポイント制度の目的
グリーン住宅ポイントは、2020年12月に閣議決定された「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」に盛り込まれた制度です。新型コロナウイルスによって落ち込んだ経済を立て直すための経済対策のひとつで、特に以下のような点を目指しています。
出典:国土交通省ホームページ
https://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/2020-2/20201208_taisaku_gaiyo.pdf https://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/2020-2/20201208_taisaku.pdf家計の暮らしを支えるための住宅購入支援としての役割があるのはもちろんのこと、感染症によって浮き彫りになった東京一極集中という課題への対処や、環境に配慮したグリーン社会の実現など、ポストコロナに向けた新たな好循環をつくり出すための制度となっているようです。
まとめ
経済対策のひとつとして導入される住宅ポイント。実はこれまでの制度が創設された際にも、今回のグリーン住宅ポイントと同様にその時々の社会情勢が関係していました。創設の目的は景気回復や被災地支援など、制度によってそれぞれ。過去に行われた住宅ポイント制度の創設背景については、今後の記事でご紹介します。