Vol.120
グリーン住宅ポイント制度では、住宅性能や設備によってもらえるポイント数が異なります。新築住宅ではさらに、ある条件に該当しているとポイント数が加算されるという特例も。実際にもらえるポイントはどのくらいなのか、今回は新築住宅を取り上げて発行ポイント数や計算方法をご紹介します。
発行ポイントの算定方法は?

グリーン住宅ポイント制度で新築住宅に該当するのは、「注文住宅の新築」と「新築分譲住宅の購入」の2つです。ポイント数は住宅の性能によって異なり、次の①または②で指定されているポイント数のどちらかが発行されます。また、ポイント数が上がる特例があり、要件を満たす場合には①に60万ポイント、②に30万ポイントがそれぞれ加算される仕組みになっています。


対象住宅 | ポイント数 | ①高い省エネ性能等を有する住宅 | 40万Pt/戸 |
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②一定の省エネ性能を有する住宅 | 30万Pt/戸 |
③ポイント加算 | 要件を満たせば①に60万Ptを加算 または、②に30万Ptを加算 |
ポイントが発行される「高い省エネ性能等を有する住宅」、「一定の省エネ性能を有する住宅 」の具体的な住宅性能や、ポイントが加算される特例の要件について確認していきましょう。
対象となる住宅性能
性能 | ポイント数 | 認定長期優良住宅 | 40万Pt/戸 |
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認定低炭素建築物 | |
性能向上計画認定住宅 | |
ZEH |
性能 | ポイント数 | 断熱等性能等級4かつ 一次エネルギー消費量等級4以上 | 30万Pt/戸 |
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ポイントの加算要件
(い)東京圏(条件不利地域を除く。)からの移住のための住宅 | 詳細はこちらの記事「2. 東京圏(条件不利地域を除く)からの移住のための住宅」でご紹介している住宅をご確認ください。 |
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(ろ)多子世帯が取得する住宅 | ポイント発行申請時点において、18歳未満の子3人以上を有する世帯が取得する住宅。 |
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(は)三世代同居仕様である住宅 | 住戸内に調理室、浴室、便所又は玄関のうちいずれか2つ以上が複数箇所ある住宅。なお、住戸内で自由に行き来ができない、いわゆる二世帯住宅は、別住戸であるため該当しません。 |
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(に)災害リスクが高い区域からの移住のための住宅 | 詳細はこちらの記事「3. 災害リスクが高い区域からの移住のための住宅」でご紹介している住宅をご確認ください。 |
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まとめ
グリーン住宅ポイント制度において注目すべき特例のひとつが、新築住宅のポイント加算です。これは前制度にはなかったもので、要件に該当する場合には最大で100万ポイントという発行ポイント数が魅力。要件は移住をはじめ、多子世帯や三世代同居などさまざまなので、この機会にポイントを活用できる住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
制度概要は今後変更される可能性があります。詳細は国土交通省のホームページをご確認ください。
国土交通省:グリーン住宅ポイント制度について
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000181.html※当記事は2021年2月19日時点での情報です。