Vol.22
「断熱化」というとどういうイメージがありますか?
「熱」を「断」つという字から、暑い夏の日射しをさえぎるようなイメージをお持ちでしょうか。それももちろん正解ですが、住宅の断熱化というのは夏だけに効果があるものではないんです。
今回は断熱改修のメリットや、次世代住宅ポイントでもらえるポイント数についてまとめてみました。
住宅の断熱化とは?
家の中というのは、実はとても外気の影響を受けています。西日の射し込む部屋が暑かったり、真冬の窓際が寒かったりしますが、あれは住宅の中に外の熱や冷気が伝わってきてしまうからなんです。
住宅の断熱化というのは、建物の中と外で熱の移動を少なくして、外気の影響を受けにくくすることです。
夏場は外気の熱の入りを減らして、かつエアコンの冷気を外に逃げにくくし、逆に冬場は外の冷気が入り込むのを抑え、暖房のあたたかい空気を外に逃げにくくします。
住宅を断熱化するメリット
メリットは日常生活の「快適性」や、夏場と冬場に高くなってしまう「光熱費の節約」です。室内のエネルギー効率がよくなり、暑さ対策と寒さ対策の両方を兼ねているので、一年を通して冷暖房の使用頻度を減らすことができます。
また、消費エネルギーが減ることで温室効果ガスを削減することができ、自然とエコにも繋がることもメリットのひとつです。
断熱リフォームでもらえる次世代住宅ポイント
❶ 開口部の断熱改修
開口部の断熱改修例

単板ガラス入りサッシのガラスを
複層ガラスに交換

既存サッシの内側に樹脂製の
内窓を設置

古いサッシを枠ごと取り外し、
新しい断熱窓を取り付け
開口部の断熱改修のポイント数
大きさの区分 | 面積(ガラスの寸法) | 1枚あたりのポイント数 |
---|---|---|
大 | 1.4m²以上 | 7,000 ポイント | 中 | 0.8m²以上 1.4m²未満 | 5,000 ポイント |
小 | 0.1m²以上 0.8m²未満 | 2,000 ポイント |
※箇所数ではなく、交換するガラス1枚あたりにポイント発行
大きさの区分 | 面積 ※ | 1箇所あたりのポイント数 |
---|---|---|
大 | 2.8m²以上 | 20,000 ポイント | 中 | 1.6m²以上 2.8m²未満 | 15,000 ポイント |
小 | 0.2m²以上 1.6m²未満 | 13,000 ポイント |
※内窓もしくは外窓のサッシ枠または開戸もしくは引戸の戸枠の枠外寸法とする
大きさの区分 | 面積 ※ | 1箇所あたりのポイント数 |
---|---|---|
大 | 開戸:1.8m²以上 引戸:3.0m²以上 | 28,000 ポイント | 中 | — | — |
小 | 開戸:1.0m²以上 , 1.8m²未満 引戸:1.0m²以上 , 3.0m²未満 | 24,000 ポイント |
※内窓もしくは外窓のサッシ枠または開戸もしくは引戸の戸枠の枠外寸法とする

❷ 外壁、屋根・天井または床の断熱改修
外壁、屋根・天井または床の断熱改修例

既存の外壁の断熱材を撤去し、
敷込断熱等を施工

既存天井の断熱材を撤去し、
敷込断熱等を施工
既存天井をそのままに吹込断熱等を施工
外壁、屋根・天井または床のポイント数
外壁 |
---|
100,000ポイント/戸 (50,000ポイント/戸)※ |
屋根・天井 |
---|
32,000ポイント/戸 (16,000ポイント/戸)※ |
床 |
---|
60,000ポイント/戸 (30,000ポイント/戸)※ |
※部分断熱の場合の発行ポイント数

まとめ
住宅は、熱の半分程度が窓から逃げてしまうともいわれています。断熱リフォームとしては工事期間も短く費用も抑えられるので、悩んでいる方は窓のリフォームから始めてみるのもおすすめですよ。
※次世代住宅ポイント制度の事務局に登録された型番の製品を使用した工事のみが対象です。
詳細は事務局ホームページをご確認ください。
次世代住宅ポイント事務局