Vol.41

両手で地球を包んでいるイラストの「エコマーク」。スーパーマーケットや小さな雑貨店などでも取り扱う場所が増えたので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。次世代住宅ポイント交換商品の一部にも、実はエコマーク認定製品が選ばれています。
では、このマークの意味はご存じですか? 「リサイクルできる」「環境によさそう」など、なんとなくイメージは浮かぶものの、きちんと意味を知っている方は少ないかもしれませんね。そこで今回は、このエコマークの意味や特徴、そして次世代住宅ポイントでもらえるエコマーク製品についてご紹介します!
エコマークってなに?
エコマークとは、地球の環境保全に役立つと認定された商品につけられるマークです。
リサイクルのマークというイメージのある方もいらっしゃるかもしれませんが、ただ単純にリサイクルのことだけを表しているものではありません。
商品が作られてから捨てられるまでには、さまざまな段階があります。「資源採取」「製造」「流通」「使用消費」「リサイクル」「廃棄」という商品のライフステージにおいてそれぞれに環境評価項目があり、それらの厳しい基準をクリアして初めてエコマークを取得できるのです。
つまり、リサイクルなどの一部分だけではなく、商品の一生を通して環境への配慮がなされているということ。これが、エコマーク認定製品の大きな特徴です。

資源採取 | 再生プラスチック等の原料を選ぶ |
---|---|
製造 | 有害化物質の使用・排出をせずに製造 |
流通 | 簡易包装、リサイクル可能材料を使用 |
使用消費 | 長期使用などを考えた製品仕様 |
リサイクル | リサイクルしやすいよう情報を記載 |
廃棄 | 廃棄時に害がないような材料で作られている |
このマークがあることによって環境に配慮されていることが一目でわかるので、環境に優しく暮らしたいと考える方にとっては、商品を選ぶ目安になります。
また、エコマークは商品だけに限りません。エコマーク認定のスーパーマーケットやカーシェアリングなど、生活におけるサービスにも浸透しています。多くの企業や団体、そして個人がエコマークを通じて地球の環境を考える時代になってきているのですね。2010年には、環境保全に関する活動に力を入れている企業や団体を表彰する『エコマークアワード』も創設され、優れた取り組みに対して毎年賞が贈られています。
次世代住宅ポイントでもらえる
エコマーク商品は?
次世代住宅ポイントの交換商品のなかには、「エコマーク認定を取得していること」が条件となっているものがあります。対象となるカテゴリは「省エネ家電」をはじめ、「省エネ照明」「寝具」「カーペット・敷物」などで、生活に関わるたくさんの商品が対象となっています。各カテゴリの商品例は以下の通りです。
■省エネ家電
パソコン… デスクトップコンピュータ(一体型含む)/ノートブックコンピュータ/ツーインワンノートブック/ワークステーション/シンクライアント/コンピュータサーバ
プリンター・スキャナ(その他周辺機器・サプライ含む)… インクジェット/レーザープリンター/複合機/コピー機/ファクシミリ/スキャナ/デジタル印刷機/トナーカートリッジ/インクカートリッジ
ディスプレイ… 液晶ディスプレイ/モニター
液晶テレビ…液晶テレビ
レコーダー… ブルーレイディスクレコーダー・プレーヤー/DVDレコーダー・プレーヤー
プロジェクター…プロジェクター
エアコン…エアコン
■省エネ照明
シーリングライト、 天井照明… シーリングライト/ペンダントライト/シーリングスポット/シャンデリア/ スポットライト/和風照明/ライティングセット/スタンドライト/シーリングファン/ ブラケットライト/エクステリアライト/キッチンライト/ダウンライト
照明機器… 卓上スタンドライト/デスクライト
電球… 電球型LEDランプ
■寝具
ベッド・マットレス… ベッド・マットレス
ふとん・毛布… 毛布/布団/ブランケット
枕・クッション… 枕・クッション
寝具カバー類… ベッドカバー/ベッドスプレッド/掛けカバー/敷きカバー/枕カバー/ フラットシーツ/フィットシーツ/ベッドシーツ/枕カバー/タオルケット
■カーペット・敷物
カーペット・ラグ… タフテッドカーペット/ニードルパンチカーペット/ムートン/クッションフロア/織じゅうたん/掘りごたつ用カーペット/ラグ/畳カーペット/い草カーペット/システム畳/タイルカーペット/ウッドカーペット
マット… マット/ジョイントマット/コルクマット/玄関マット/屋外用ドアマット/ 床保護マット廊下敷き/階段マット/チェアマット
ただし、上記の中で「エアコン」「シーリングライト」「照明機器」についてはエコマークで対象としていないため、エコマーク製品はありません。エコマークの対象製品について、詳細はエコマーク事務局ホームページをご確認ください。
エコマーク商品を選ぶということも、気軽にできるエコのひとつです。まずはちょっとしたことから、地球の未来のためにできることを始めてみてはいかがでしょうか。