Vol.53
中古住宅というと、安くてもきれいではないイメージがありますよね。好みの物件を探すためには、もちろん時間も手間もかかります。ところが最近では、若者世帯を中心に、リフォームすることを前提にして中古住宅を選ぶ方が増えてきているんです。そこで今回は、注目されつつある中古住宅をピックアップ。メリットやデメリット、さらに、中古住宅に関する次世代住宅ポイント制度の特例もご紹介します!


なんといっても、新築に比べたときの金額の安さです。ローンの返済が早く終わる分、生活の負担が軽くなるというのは大きな魅力ですよね。そして最近の若者世代に多いのは、最初からリフォームやリノベーションを考えて中古住宅を選ぶ方。新築ほど自由にはできなくても、中古住宅をいかすことであまりお金をかけずに理想の家に近づけることができます。限られた予算や空間のなかでこだわった住宅をつくっていく楽しみもあり、最近ではリフォームを見据えた住宅購入が中古住宅を選択するひとつの魅力になっているようです。
また、既存住宅を購入してリフォームをする場合、次世代住宅ポイント制度には上限アップの特例があります。

もともとリフォームでは30万ポイントが上限のところ、若者、子育て世代(※1)が既存住宅を購入してリフォームすると上限60万ポイント。若者、子育て世代以外の世帯でも、安心R住宅(※2)を購入してリフォームを行う場合は上限45万ポイントになります。
※1 若者世帯=40歳未満の世帯、子育て世帯=18歳未満の子を有する世帯。
※2 安心R住宅=耐震性があり、インスペクション(建物状況調査等)が行われた住宅であり、リフォーム等にて情報提供が行われる既存住宅。


また、大きな地震が目立つ近年では、とくに耐震性についても気になるところ。1981年6月を境とする旧耐震基準と新耐震基準の建物では大地震の時の被害が格段に違うので、いつ建てられたものなのかもあわせて確認するようにしましょう。
まとめ
マイナスイメージの多い中古住宅も、リフォームを前提にすると選択肢に入ってくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。どのようなリフォームやリノベーションを行うかを考えるのは、費用や空間など、限られたなかで暮らしをつくる楽しみにも繋がります。住まい選びの選択肢のひとつとして、メリットやデメリットなどもふまえながら、検討されてみてはいかがでしょうか。