Vol.35
高効率給湯器ってなに?
高効率給湯器とは、少ない燃料で効率よくお湯を沸かすことができる給湯器です。
燃料消費を抑えることができるので毎月の光熱費を節約でき、二酸化炭素の排出を抑えることで環境保全にも繋がります。
次世代住宅ポイント制度では「エコ住宅設備」としてポイント対象になっており、エコキュート、エコジョーズ、エコフィール、ハイブリッド給湯器の4種類が指定されています。
4種類の高効率給湯器は何が違う?
次世代住宅ポイントの対象になっている4種類の高効率給湯器。どのような特徴があって何が違うのか、それぞれの仕組みや違いをご紹介します。
種類 | 動力 | 仕組み |
---|---|---|
エコキュート (電気ヒートポンプ給湯器) |
電気 | 大気中の熱をポンプで圧縮して高温化し、貯水タンクの水を水熱交換器で温める |
エコジョーズ (潜熱回収型ガス給湯器) |
ガス | 温水を作る際に排出されていた排気ガスの熱を二次熱交換機で再利用し温める |
エコフィール (潜熱回収型石油給湯器) |
石油 (灯油) |
温水を作る際に排出されていた排熱を二次熱交換器で再利用し温める |
ハイブリッド給湯器 (ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器) |
電気 ガス |
エコキュートのヒートポンプ技術とエコジョーズの二次熱交換器の技術を併せ持ち、その時々に適した給湯システムで稼働 |
電気ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
冷蔵庫やエアコンなどに使われているヒートポンプ技術を利用する給湯器です。
大気中の熱を圧縮して高温化し、その熱を水に伝えることでお湯を作ります。夜間にお湯を沸かしてタンクに貯め、日中はタンクのお湯を使用するので、夜間の電気料金を安いプランにすることで電気代を抑えることができます。
大気中の熱を圧縮して高温化し、その熱を水に伝えることでお湯を作ります。夜間にお湯を沸かしてタンクに貯め、日中はタンクのお湯を使用するので、夜間の電気料金を安いプランにすることで電気代を抑えることができます。

潜熱回収型ガス給湯器(エコジョーズ)
今まで使われずに捨てていた排気熱を利用して水をあたためることで、少ない燃料で効率よくお湯を沸かすことができるガス給湯器です。
お湯を貯めない瞬間式のため、省スペースで設置できることや、お湯切れや余りを気にしなくていいことがメリット。他の省エネ給湯器に比べて設置費用も抑えられます。
お湯を貯めない瞬間式のため、省スペースで設置できることや、お湯切れや余りを気にしなくていいことがメリット。他の省エネ給湯器に比べて設置費用も抑えられます。

潜熱回収型石油給湯器(エコフィール)
排熱を利用して、効率よく水を温める石油給湯器です。
寒い地域で使われる傾向があり、省エネ給湯器の中で初期費用が安いこと、月々の石油代を抑えられることというのがメリットです。お湯を貯めない直圧式とお湯を貯める貯湯式の2つのタイプがあり、直圧式の方が水圧に勢いがあります。
寒い地域で使われる傾向があり、省エネ給湯器の中で初期費用が安いこと、月々の石油代を抑えられることというのがメリットです。お湯を貯めない直圧式とお湯を貯める貯湯式の2つのタイプがあり、直圧式の方が水圧に勢いがあります。

ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器(ハイブリッド給湯機)
ハイブリッド給湯器は電気とガスの両方を燃料として利用し、ヒートポンプ技術と省エネガス給湯器を組み合わせた給湯器です。
もしも貯めたお湯がなくなってしまっても、ガス給湯器を搭載しているのでお湯切れの心配もありません。それぞれの仕組みを活用し、効率よくお湯を沸かすことができます。
もしも貯めたお湯がなくなってしまっても、ガス給湯器を搭載しているのでお湯切れの心配もありません。それぞれの仕組みを活用し、効率よくお湯を沸かすことができます。

まとめ
高効率給湯器は、利用する燃料や仕組みに違いがあります。給湯器によって初期コストも大きく変わってくるので、月々の光熱費やお湯の使用量、設置スペースなどからご家庭に適したものを選べるといいですね。
カテゴリ:
次世代住宅ポイント制度